絵本の作り方(前編)
こんにちは!YOMO運営事務局です。
皆さんは、絵本を描きたいと思ったことはありますか?
実際に絵本を描くとなると、どのような手順でつくっていけばいいのでしょうか。
今回は、絵本をつくるまでの流れを簡単に紹介したいと思います。
▼絵本製作の流れ
1.テーマ、設定を決める
2.構成を考える
3.ラフ画を描く
4.下書きをする
5.本描きをする
6.表紙を描く
▼1.テーマ、設定を決める
まずは、描きたいテーマを選びます。生活、家族、動物など、題材は、日常の中だけでもたくさんあります。
頭に浮かんだ場面、思いついた言葉、日常のちょっとした出来事を書き出し、想像力を活性化させて、自分だけのストーリーを考えてみましょう。
テーマが決まったら、主人公、登場人物、場所を決めて、ストーリーを形づくります。
▼2.構成を考える
ストーリーのアイデアが固まってきたら、絵本の構成を考えます。
組み立ては、起承転結が基本となります。ページ制限がある絵本では、効果的とされています。また数多くの絵本が用いていますので、参考にしやすいでしょう。
構成を考える方法は2通りあります。
・1つめは、絵の場面を中心に考え、文章を後から入れていく方法。
・2つめは、文章を最初に入れて、絵の場面を後から考える方法です。
イメージしやすい方法で、作業に取りかかってみましょう。
▼3.ラフ画を描く
描きたいページ数をコマ割りして、ストーリーの場面を配分します。
大まかに絵や文を入れて、全体の流れを確認します。
流れが決まったら、ラフ画をもとにして、簡単に絵や文章を描いて、実際にダミー本をつくります。
ページをめくってみることで、気が付かなかった事や、修正したい箇所が出てくるので、納得いくまで何回もめくって、確認しましょう。
▼4.下描きをする
準備がおわったら、実際に描きたいサイズの原寸大の大きさで下描きしてみましょう。
登場人物の位置、服装、文章の配置、量、絵と文のバランスなど細かい点に注意しましょう。
また説明的にならないように、絵では表現しづらい、登場人物の心情や、料理のにおいなどを文章で、補足するようにしましょう。
▼5.本描きをする
まずは、イメージに合う画材で描いて見ましょう。1つの画材だけでなく、色々な画材を使って仕上げる、ミクスト・メディアと呼ぶ方法もあります。
本描きの注意点としては、仕上がりサイズが分かるようにトンボを入れて、背景を天地左右に3mm大きく描きます(YOMOの場合)。
これを塗り足し(裁ち落とし)といい、印刷して、製本する際に、「白」が残る可能性があるのを防ぐためです。
また、本文を描いているうちに、絵のタッチが変わらないようにしましょう。何枚も描くので、知らぬ間に最初と最後で、違ってしまうケースが多いようです。
▼6.表紙絵を描く
表紙には、「タイトル」「作者名」、裏表紙には、「バーコード」、背表紙には、「タイトル」「作者名」「出版社名」が入ります。
表紙用に新しく描くか、本文の中から表紙に合いそうな絵を選ぶ方法があります。
表紙のパターンとしては、表紙と裏表紙が見開きの絵で描かれているものと、表紙と裏表紙の絵が別々で描かれているものの2種類あります。
表紙は、絵本の「顔」になるので、読者に興味を持たせる役割を担っています。興味を惹きつけられるように、構図やタイトルを工夫してみましょう。
▼まとめ
いかがでしたでしょうか。
絵本をつくる際の、全体の手順を簡単にご紹介しましたが、これだけでも1冊の絵本を仕上げるのに、時間と労力と、途中で諦めない気持ちが必要なことがわかります。
出来上がった時の達成感と、印刷、製本して、絵本が完成したときの喜びは、実際につくった本人でないとわかりません、
この記事を読んでくれた方で、ご興味を持たれた方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
▼絵本づくりをはじめませんか
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ご不明な点がありましたら、お気軽にYOMO運営事務局まで、お問い合わせください。
参考図書
・つるみ ゆき 『プロの現場から学ぶ!絵本つくりかた』 技術評論社 2013
・成美堂出版編集部 『絵本をつくりたい!』 成美堂出版 2008